あの頃の私達はまだ幼すぎた

確認するようにして優を見た佳織。

「もう別れたよ」

「は…?」

やめてよ。

「えーー!じゃあもしかして河心くんおーうえのこと好きなの!?」

やめて。

「どうだろうな。ずっと一緒。そばにいすぎてわかんない」

「じゃあ…」

「やめてよ」

自分でも驚くくらい低い声。

「おー…うえ…?」

「優とは友達以上恋人未満だから!家族みたいなもん!」

ニコッと笑えば安心したような顔の佳織。

「わかった!おーうえ恋バナとかしてくれないから気になっただけなんだぁ~」

「もう!私には手の掛かる佳織とか秋がいるから恋なんかしてられないよ!」

冗談ぽく笑えば教室中笑いにつつまれる。

「本当、佳織はおーうえ好きだね」

「えー!なんかお母さんみたいで頼りになるし優しいじゃん?」

「産んだ覚えありませーん」

「奄上、佳織を嫁にください」

「秋までのるな」

笑いがおきるなか。

私は優をみた。

どうして余計なことを。