あの頃の私達はまだ幼すぎた

「痛い。頭悪くなった」

「子供か。元から悪いでしょ」

「お前よりできるし」

「ぐっ…それを言われたら何も言えない」

「毎年夏休みと冬休みの数学と科学の宿題やってあげてるの誰だっけー?」

ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべる優。

「…名前通り優しい優君です…お世話になってます」

頭を下げると頭上から笑い声。

「もう!二度と言わない!」

「なら俺ももうやってやらないー」

「それとこれは別!!」

ワーキャーと騒いでるときょとんと私と優の間に入るように佳織の顔が。

「…なにしてんの佳織」

「ねー。おーうえと河心くんって付き合ってるの?」

その瞬間騒がしかった教室がシーンと静まり返った。

「なわけ!もー!佳織もバカだね~!前に話したしょ。幼なじみだって!!それに」

言葉を区切り、息を吸う。

「それに…優には可愛い彼女いるんだよ」

「え。そうなの?」