あの頃の私達はまだ幼すぎた

「それで?なんで遅刻したの?」

教卓の椅子に座りながら長い足を組む信吾さん

ガタンッ。

教卓の横に並べてある机の上に腰掛ける。

その後ろは優がいるから手前側に寄り足を組んだ。

「奏のお見送り」

「あー…確か生徒会長やってた子?」

「そう。東京行っちゃった」

「そっか…それは寂しいね」

ため息をつき窓の向こうをみつめる。

「どうしてみんな離れていっちゃうんだろうね…いつも置いてけぼり」

「それはみんな進路とかあるから…」

「わかってるよ」

進路とか将来とか。

実感のないことばかりで。

「どーせ最後はみんなひとりぼっちなんだ」

教室を見渡す。

「離れてくぐらいなら…」

机から降りて眠ってる優をみつめる。

「自分から離れた方がツラくない」

そう。思ってた。