あの頃の私達はまだ幼すぎた

コンコン。

「あーもう!誰だよっ!!」

ガチャ。

「僕だよ~」

「お前…どういうつもりだよ」

「なにが?」

「なんであんな事したんだって」

「そんなの決まってるじゃん」

シャーとカーテンがあけられる。

「菜美に諦めてほしいからだよ」

「しん…ごさん…」

「おいで菜美。ケーキじゃないけど楓が焼いてくれたクッキー持ってきたから」

手を引かれ椅子に腰かける。

「山は俺の横ね~」

向かいに座るお二方。

「信吾。諦めてほしいってどういう意味だよ」

ブラックコーヒーを飲みながら問いかけるのは山ちゃん。

「そのままの意味だよ」

カフェオレを飲む信吾さんの視線が私を真っ直捉えた。

「わかってるよね?菜美なら」

そしてミルクティーの入ったカップを手にした私は。

「もちろんだよ…信吾さん」