あの頃の私達はまだ幼すぎた

「そろそろ夕飯の時間だけど食べれるか?」

「物による」

「んー…京都だから湯葉とか豆腐じゃね」

「なら食べる」

「よし。あとご飯じゃなくてお粥にして貰ったからそれ食べたら部屋戻ろうな」

「え、自由時間は」

「病人は俺と信吾とウノだ」

「まじか」

「てことでご飯ちゃんと食べろよ?まぁ見張ってるけど」

頭を撫でられさっきと同じようにゆっくり起き上がる。

少しぐらつく身体を山ちゃんに支えられながら大広間である桜の間に向かう。

「おーうえだ!!」

大広間に行くともうみんな揃ってて少し注目を浴びた。

「大丈夫!?奄上ちゃん」

「うん。ごめんね初日からこんな迷惑かけて」

班員の女の子に心配されながら山ちゃんの手を離し畳の床に座る。

「本当迷惑かけちゃってごめんなさい。明日はちゃんとリーダーとして頑張るんでよろしく」

頭を下げると気にしないでと優しい言葉をかけてくれる。

「よし食べよっか!」

メニューは山ちゃんの言うとおり湯豆腐に天ぷらなどご当地物とお粥。

こんなにいらないかな…。

みんなと話しながら食べてはいるけどやはり他の子に比べたら食が進まない。

湯豆腐とお粥にだけ箸をつけ後は男性軍にあげた。

食事の間。優は一言も話してくれなかった。