あの頃の私達はまだ幼すぎた

キキィー…!!

バンっ!!!

車と車がぶつかってる。

正面衝突かな。

煙があがり結構酷い事故。

ゆっくりと景色は事故車両のひとつに近づいていく。

初心者マークがついてる黒い軽車両。

そして。次に映ったのは。

「え…」

少し茶色髪に見慣れた顔。

「優っ!?」

叫んだ瞬間景色は遠くなっていき何かに引き戻される。

なんで。なんで。

嫌だ。嘘だ。

「…み!…な…菜美!!」

頬を叩かれてハッと目を覚ませば。

「お前…今度はどんな夢みたんだよ」

「優は!?」

「え」

「どこ!?」

「落ち着け!今もうホテル着いたから!河心は外!」

「ホ…テル?」

「あぁ…ほらあそこにいる」

指差す先にはキャリーケースを転がしてる優。

「ゆ…め…」

ボフッと背もたれに身体を休め深呼吸を繰り返す。

「顔色悪い」

手慣れたようにYシャツの隙間から体温計を差してくれる山ちゃん。