あの頃の私達はまだ幼すぎた

「山ちゃんの隣とか羨ましいー!」

「あ、席交換しよう、マジ本当助けてーー!」

「奄上ちゃんうけるー」

バスの車内では冷やかされたり色々あった。

「菜美コレ」

皆が落ち着いてきたとき山ちゃんがいつものをくれた。

「そろそろ貰わないとやばい?」

「だな。これ終わったら病院行けよ」

「今度この前の検査結果だされる」

「…俺も予定合わせていくから」

「ん。ごめん」

「ったく。変に情かけた俺の負けだろ」

ぐしゃぐしゃと頭を撫でてくれる山ちゃん。

「忘れることなく飲めよ?あと他の薬と合わせて飲むなよ。」 

「大丈夫だよ」

貰った‘薬’を握り締める。

まだ。できる。

これは山ちゃんしか知らないあたしの秘密。