あの頃の私達はまだ幼すぎた

「もうほっといて良かったのに」

「お前寝てる時うなされるから周りの人が驚くだろ」

「え。まじで」

「まぁ…いつもじゃないけど。それと」

「それと?」

「……やっぱ何でもない」

「は?嫌々気になって寝れないから」

「寝ろ」

「無理」

「寝ろ」

「いーやーだー」

「…知らない方が良いこともあるんだよ」

顔を手で覆われたと思ったら上からブランケットをかけられた。

その間にも飛行機は上昇していき。

「優」

「寝ろ」

「耳おかしくなった」

山ちゃんはこれ対策にチョコや飴をくれたのかな。ならもっと早く言ってくれよ。

「バカ」

バサッとブランケットが引っ張られて眩しさに一瞬目をつぶると。

「口あけて」

「自分で食べれる」

「早く手汚れるだろ」

渋々小さく口をあけるといれられるチョコレート。

「さすが山ちゃん。ブラックだ」