あの頃の私達はまだ幼すぎた

ピンポンパンポーン。

~11時発シンガポール行きの便は5番ゲートからお入りください~

「ほら佳織行かないと」

「うぅ…」

「はいはい。帰ってきたら遊びにいこうね」

「うん!」

身長差12㎝の私と佳織。

なので下から見上げてくる佳織に可愛さを感じながらバイバイする。

「この世の終わりみたいな顔してたなアイツ」

「…背後から話しかけるのやめようか優」

私の国内組班は同じクラスの人で構成されてるから男女入り組んでる。

6人グループで女子3男子3。

男子グループの余りとくっつこうと提案した所向こうから声をかけられたのでそのまま即決。

その中でリーダーに選ばれてしまった私は強制的に優を副リーダーにした。

「俺てっきりシンガポール行くと思ってた」

「いや行かないから」

「英語喋れないから?」

「それは優でしょ。万年英語赤点ばっかりなクセに」

「日本人だから」

「バカ」

空港内は自由行動だけど絶対はぐれるから私は目印代わりにゲート前で待機しておく。

~♪~♪~♪♪~

「なんか鳴ってない?」

「お前のポケットから聞こえる」

「まじか」