あの頃の私達はまだ幼すぎた

河心 優【かわうち ゆう】

彼だ。小学校の同級生は。

よりによってなんで彼なんだ。

小さく深呼吸をし高まる心臓を落ち着かせる

整理しよう。

優…は確かこの周囲に住んでたはず。

昔一度だけ彼の家に入った覚えがある。

そうそして記憶違いじゃなければ…。

教室の窓をあけて外を眺める。

彼の家はここから見えるスーパーの後ろにあるマンションだったはず。

コンビニで買ったミルクティーをストローで吸いながら考える。

どうやって過ごしていこう…これから。