あの頃の私達はまだ幼すぎた

奏を一睨みしながら渋々男の子達に引換券を渡してく。

「お姉さんって奏先輩の彼女ですか?」

「奏とは友達だよ」

「えー本当ですかぁ?」

うるさいなぁ。女子かよ。

「本当本当」

視線が集中するがなるべく顔をみないようにして最後の1人に引換券をあげると。

「なにしてんのお前」

腕を掴まれた。

「離してくれるかな」

作り笑顔で顔をあげると。

「…離して」

久しぶりにみる彼の顔。

「ここの会長だったんだ。この前の男の人」

「関係ないよね」

「レイ?」

奏が心配そうな声。

「‘レイ’?」

眉をひそめた彼。

「離してくれるかな?」

「河心くん」

少し勢いよく手を振り落とすと驚いた顔をする優。

「あれ?レイ知り合い?」

「バカ奏。この前学校来たのにわかんないの」

「は?……あ、レイと同じ制服じゃん」

「え!?お姉さん高校生なの!?」

「そうだよ?その子と同じ高2だよぉ」

「えぇっ!?」