ガラガラ。

「あ！おーうえ来たーー！」

「おはぁー」

「遅いよー！」

ぷくぅと頬を膨らます佳織。

本当可愛いなぁー。

「ごめんごめん！」

「奄上菜美。今は授業中だぞ。何か言うことはないのか？」

「え？……おはようございます先生♪」

「あはは！おーうえ偉いー！」

「お前なぁ…！！」

声が低くなった先生。

なんもこわくないけどね。

「先ー生ー？今度は頑張って早起きするから許してよ」

「そうだよー先生！おーうえこーんなに頑張って重たい身体起こして学校来てるんだよ！？ほめてあげなきゃ！」

「佳織それ逆に傷つくわぁー！」

そういうと教室中に笑いがおこる。

「もういい！早く席に着け！」

「はぁーい」

佳織の後ろの席につけば振り返ってバイト先での話や今日起こった話をしてくれる佳織。

「そうなんだぁー」

合図地をうちながら話す私はもう既に目立っていたらしい。