私とソレはじっと見つめあった。
影は背が高くて、185㎝は超えてそう。
162㎝の私は必然、見上げるように見つめる、というか睨む。
何?
誰?
てか、そこベランダなんだけど。
ここ二階なんですけど!
どーやって登ったんですかっ!!
てか、何の用なんですかっ!
強盗ですか。
そうですか。
ーーーーなんて、私はかなり混乱してた。
まぁ、二階のベランダにいきなり人(しかも背の高い明らかな男)がいたら、誰だって混乱すると思う。
てか、恐いんですけど。
じっとこっち見つつ、何も言わないんですけど、このヒト。
何秒か、何分か分からないけれど、先に動いたのは、ベランダの人影だった。
シャー、とレースカーテンを開いたその人。
影だと思ったのは、その人が全身黒い服装だったからみたいだ。
黒い短髪に、切れ長の黒い眼。
高い鼻に、薄い唇。
輪郭は男らしくがっしりしてる。
体格も柔道の選手みたいに筋肉があって、でも背が高いからムッキムキな感じはしない。
黒いジャケットに黒いTシャツ、黒いデニムに黒いエンジニアブーツ。
ただ、肌だけが白い。
なんて言うか、モデルとか俳優とか、外国の血入ってます、とか言われても納得がいく、てか絶対そうだよね!って言いたくなる美形だった。
表情は無表情で、どっちかと言うと睨まれてる感じがするけど、イケメンさが引き立つと言うか。
蔑んだ目で見られたり、罵られたりすると快感を得るマニアックな人が大好きそうな感じ。
イケメンは大好きなので、私は存分にジロジロと眺めさせてもらった。
恐怖心はどっかにいって、やべー、この人ちょー綺麗、と顔がにやけそう。
イケメンはイケメンでも、綺麗とか中性的と言われる美形が私は一番好き。
その人は、それはもー綺麗な人だった。
でも、綺麗さの中にしっかりと男らしさもあるから、よりイイ!
グッショブ!
私は心の中でグッとサムズアップした。

