この国は、魔法の国―。


だから国のあちこちで色々な事が起こってる。


ほら、こっちでは魔法学園で空を飛ぶ練習を――




「…はい、みなさんよろしいでしょう。これ位できれば
 敵からも逃げられます。」


「はーい。」


この魔法学園は、この国で一番大きい【エトワール・リクロス学園】。


今日、この学園でテストが行われていた。


「次の実技テストは、空間移動です。みなさんがいつも以上の
 力を発揮できる事を願ってます。」


そう言うのは、この学園の主任。


ローズ・葉桜。


この学園の生徒は、ほとんどが日本人とこの国のハーフである。


というより、この国の血を持つ人間でしか入れないのだ。



だが、今ほとんどと言った。



という事はハーフでない者もいる?


そうだ。


ここではハーフでない者をメイミイと呼んでいる。



そのメイミイがこの国に存在する。


なぜエトワール・リクロス学園に入学できたのかは分からないが、


メイミイは周りに正体がバレずに暮らしている。




この物語はそのメイミイとハーフの恋物語である…。