しばらく食堂で携帯をいじっていると、隣に誰かが座った。
「手作りおいしかったよ!いい嫁になれるね!」
「奏太……。いい旦那さんになってね?」
「当たり前だろ。」
……聞いてるこっちが恥ずかしくなる。
いくらなんでもそこまで言わないでしょ…。
いつ別れが来るかわからないんだし。
「いい嫁に……なれよ?笑」
その声は隣からではなく、前から聞こえた。
拓人も聞いてたのか。
「私は手作り弁当なんてつくんねぇーしー。」
あ、声が大きすぎたかな。隣のカップルさんに聞こえちゃう。
「そんな嫁いらねぇ…。」
「こっちから願い下げだボケ。」
隣のカップルさんは私たちのことを呆然とみている。
そんなガン見すんなよ。こっそり見るとかにしろよ。
私たちはそんなカップルを横目に捉えつつ、教室に戻った。


