「はは、は…。そうだよ、産まなきゃ良かったのに。」
私は涙で頬を濡らしながら言った。
なんで泣いてんのかな。
自分で言ってて虚しくなった?
「全部…全部、芝居だったんだよ。勉強するのも、親孝行するのも。」
また、溢れ出す。
「こんな性格だから女友達はできない。
お母さん知ってる?私、モテるんだよ。色んな人を弄んでんの。」
もう、壊れた。
そこには怖さはない。
むしろ、スッキリして楽しい。
壊すのは、楽しい…。
「最低。そう思った?私は最低なの。
誰のせいか分かる?あんた。お母さんのせい!!」
涙はもう止まっていた。
「落ち着け。」
そんな拓人の声は無視して話し続けた。
「飯食わせてくれてても愛情なんて感じたことない!!」
「落ち着けっっ!!」
耳元で響いたその大きな声に、私の肩はびくっと動いた。
私は息を切らして拓人を見上げた。


