私の場合、別の仮の居場所をつくった。
例え本当に好きじゃなくても少しの間でも勉強から離れられる。
それだけでよかった。
「美耶が辛いのは知ってるけど…。私も、辛いんだよ…。」
か細い声で言った。
里奈はいつも明るくて何があっても笑顔。家族の前でも。
「全部、全部知ってる。
だけど一つだけ違う。私は別に辛くないし。勝手にそんな弱い人に仕立てあげないで。」
「え…?」
「勉強をもうしたくない、期待されたくない。ただ、それだけ。」
里奈は呆然と私を見つめていた。
「本当に?」とでもいいたそうに。
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