机に空いた、たくさんの小さな穴。
受験のときのストレスで、勉強中に無意識にシャーペンを机に刺した。
毎晩やっているテキストが広げてあった。
私はそのテキストを見たくなかった。
だから立ち上がり、無言でゴミ箱へ捨てた。
そんな私の行動を目で追っている里奈。
なんで里奈は切なそうにしてるんだよ…
「私はね、」
里奈は本当に小さな声で話始めた。
私は耳を傾ける。
「勉強なんて大ッ嫌い。美耶と同じで。」
「うん、知ってるよ。」
里奈は俯いた。なんとなくだけど、涙を堪えてる気がした。
「美耶が受験で失敗したから、私に全てが託された。私に有無も言わさず、お母さんは超難関校を志望校にした。」
…………。
それも、知ってるよ。
「中学生で勉強するのは当たり前。そんなの分かってる。だけど…プレッシャーな押しつぶされそうになっているのはなんで?」
ああ、似ている。
「勉強しろって言われればちゃんとやる。でも必ず結果を残せって言われても………。私…もう…よく分かんないよ…!」
私に、よく似ている。
いつか自分が壊れてしまいそうで。
自分がなんなのか分からなくなりそうで。怖い…。


