誘惑したくなる上司の条件



心配するな、大丈夫だ!

大丈夫に決まってる。


拳をキュッと握りしめて

足早に

いざ、決戦へ…。






「…と、いうことでこの商品が一番合っていると思いますが、社長様、いかがでしょうか?」

社長室に案内されて

資料をテーブルに並べながら、慎重に説明をしていく。


「この商品の良さは分かったが、これよりも価格が1ランク下がったものでも、充分な気がするが?」

「そうですね…価格で比較すれば似た性質のこちらでも、よろしいと思いますが、今回のこの商品には新しい性能がありまして…」

1時間以上のやり取りをして

社長の目を見る。


すると社長は眉間に崩れない皺を寄せながら口の端を上げた。