誘惑したくなる上司の条件



「お前は強がりだから…」

そう言って

不意に優しく

抱き寄せられた。


「お前の怪我は俺の責任でもある」

耳元で囁かれた言葉。

抱きしめられて

課長の匂いが

私の頭ん中を真っ白にさせた。




こんなシーン…

少女漫画でみたことあるけど

こんな突然

前触れもなく

こんな事をされてしまったら…




抱きしめられている。

自覚した途端に、心臓が爆発しそうなほど高鳴って



硬直したまま


何も言えずにいた。


気付けば一人、残された玄関で力なく

座り込む。



「課長…


なんなんですか

あなたは…?」