誘惑したくなる上司の条件


「もう、いいけど…」

あ、許してくれたのね。

「でも、課長がアウトドア派なのは意外でした。

どんな、ことしてるんですか?」

「…それ、昨晩何回もリピートで聞かれた。

マジで覚えてないの?」

「ええ、全く。」

今更だけど酔うと記憶がなくなっちゃうタイプ?

えへへと笑う私に、課長はまた、ため息で返した。


「っとに…本当だったら今日は釣りに行く予定だったのにスケジュールが丸潰れだ。

責任とれよ?」

「スーパーで魚、買ってきましょうか?」

「そうじゃなくて…」

課長がガックリ肩を落とした意味が分からない私は首を傾げた。

「そういう時は、今日の休日はお供します。とか…

迷惑かけたお詫びにどこかで食事でもしませんか?的な発想が…


お前には無いのかな…」

心底呆れ顔の課長を前に私はきまずくて苦笑い。