掃除をしていたはずのみんなが
寄ってたかって私達を覗き見していた。
「お前ら、掃除はどうしたんだよっ‼」
「やべっ、戻るぞ!」
誰かの掛け声で一斉にみんなが走り去る。
2人きりになったオフィス
キスの感触がまだ唇に残っていて恥ずかしい。
「ったくあいつらは・・・
仕切り直しだ」
そう言うなり私を見つめ照れ臭そうにはにかんだあとに真剣な眼差しになった。
「果穂、死ぬまでお前を大切にさせてもらえないだろうか?」
屈んで
捕らえるように私の目を覗き込むから
鼓動が高鳴って
涙が溢れてくる。
「私だって
死ぬまであなたを大切にしたい」
「それなら今夜は俺の家に来て?」
「えっ?」
「今夜は、帰りたいって言っても
連れてくからな。
覚悟しておけよ?」
「は、はい…」


