「好きな人…いるんだ。
無謀な片想いなんだけど…」
「私の知ってる人?」
すると、小さく頷いたたろちゃんは「ふみちゃん。覚えてる?」て聞いた。
「ふみちゃんって、小島ふみえちゃん?」
おさげに眼鏡がトレードマークだった同級生のふみえちゃん。
「あの子が好きなんだ。」
「それなら…私なんかとお見合いしてないで、ふみちゃんに気持ち伝えたら?」
「一度、付き合ってて…
別れたんだ。」
「どうして?」
「母さんに反対されて…」
「なんで⁉」
ふみちゃんは、地味だけど頭が良くて、
気遣いができて
ふんわりとした優しさで
男女問わず、友達が多かった。
「ふみちゃんのこと反対するなんて…おばさん、どうかしてるよ」


