誘惑したくなる上司の条件



「果穂ちゃん、美人になったわね」

数年ぶりに会った、たろちゃん一家は昔と変わらない様子だった。


こんな形で、古い友人と再会するなんて



たろちゃんも、私も…想像したことがあっただろうか。




「食事が済んだら、かっちゃんと2人で話しがしたい。」

切り出したのは、たろちゃんだった。




かっちゃんなんて、昔のあだ名で呼ばれたのは久しぶりだ。


食事を済ませたあと、お互いの両親は私達を残して先に店を出た。




「たろちゃんは…私と見合いすること、知ってたの?」


「ああ、かっちゃんの名前をだしたのは妹なんだ。」

「さゆきちゃん?…なんで?」

「さゆは、かっちゃんが昔から大好きだったからな。

かっちゃんが俺の嫁さんになれば嬉しいと思ったみたいだよ」


「そっか…」

さゆちゃんは、妹のいない私にとって、妹のように可愛いい存在だった。





余計なことしやがったな…。