誘惑したくなる上司の条件



「これが終わったら、遊んでやるから」

「こんなの連休中に終わるわけないです‼」

「口を動かさないで手を動かせ!」

「口しか動けない、指は麻痺してます‼」

「黙って仕事しろ!」

「残業代だしてくださいよー⁉」



こんなことなら、真っ直ぐ家に帰るんだった…。



ばかだ私。

女として見られてないの分かっているのに

淡い期待を抱いてしまった。



「もし、別の選択をしてたら、彼氏ができていたかもしれない…」

「どーせ、家に帰ったって酒飲みながらごろごろしてるだけだろ?」

「そんなこと、分かんないじゃないですか!

配達のお兄さんが来て、恋に落ちてたかもしれない!」

「200%あり得ないな!」

「なんで言い切れるんですか⁈」

「一度でもそういう可能性があったのか?」


それは…


「無いですね。」

「なら、今後も無い‼」

「ひどい‼」

「だから手を動かせっ‼」

「鬼っ‼」