もう一度


あ でも昔お母さんに

「あの人はあたしよりもあなたの方が大切で愛しいのよ」

ってよく憎そうに言われてたっけ。

小3ぐらいまではお父さんには確かに愛してもらってたんだ。

夜遅くまでお父さんが帰ってこなくて、お母さんには愛してもらえてなくて、

「寂しい」

って一言言えば次の日曜日に子犬を買いに行ってくれた。

オスの柴犬で名前は[かぼちゃ]。

お母さんの作るかぼちゃの煮物がお父さんの大好物だったんだ。

だから私がそう名づけた。