「なんで、いきなりこんな話するの…?」
『うーん、なんでだろ?
彼女が死んだから、彼女との思い出が蘇ってきたからかな?』
僕は鈴本くんの言葉に心を痛めた
芽依ちゃんが死んだと言われているみたいだったから…
『俺さ、彼女にとってイイ男だったのかなって思ってた
だってさ、俺のせいで死んだようなもんでしょう?
俺、彼女にもう少し優しくしてやればよかったな…って思った
浮気とかしちゃってたし
こんなことになるなら、彼女をもっと大切にしてやればよかったな…
一応、好きだったから…』
俺のせいで死んだ…
それは僕にも言える言葉だ…
僕たちを参加させるために人質として攫われた
僕にも責任がある…
『羽柴くん見てると
俺も羽柴くんみたいになればよかったなって思って…
羽柴くんって、マジで彼女を大切にしてそうだし…
イイカップルだったんだろうな…』
「………分かんない
周りから見たら、どれがイイカップルか分からないけど…
僕は芽依ちゃんを大切にしてるよ
芽依ちゃんもそうだといいけど…」
芽依ちゃんは優しいから
もしかしたら、モテない僕が可哀想で付き合ってくれたのかもしれない
だけど僕はそんな芽依ちゃんが好きだ
優しい芽依ちゃんが好きなんだ…
『羽柴く………あっ、いた!』
「えっ…!?」
鈴本くんはターゲットを指差し嬉しそうに笑うと僕の腕を掴みベンチから腰を上げ急いでターゲットの近くまで向かった

