僕のはなし・続


「しかも驚くことにな…
そいつも参加してたんだよ、この腐ったゲームに…」

「えっ⁉︎自分もゲームに参加していたんですか⁉︎」

「あぁ。だから油断した
中坊で自分も参加していたら、犯人じゃないと思ってしまう

クソッ。俺も甘かった。」


今思い出しても悔しい
大の大人が中坊の演技に騙されるなんて…


「…でも、よく自分も参加しましたね…
一歩間違えれば、自分も死ぬことになるのに…」

「……俺にあのガキの考えは分からねぇが…

楽しんでいたんだろうよ
こんなゲームを始めるくらいだからな…」


一人だけ勝ち残ったと言って保護された、そいつは…

何故か哀しげな表情をしていた


今でも記憶に残っている

あれは演技だったのか…
それとも本心だったのか…