すると、ふと目が合った、大嫌いな蓮條が手招きする。


何の用よ?

ふてぶてしい態度で近付く。


「おまえ、態度が違いすぎるだろ?」

知りませんよ、アンタなんか。

返事もせずに、よそをみる。


「・・・」


蓮條は、そんな私を見て、ため息をつく。


そして、おもむろに道場の外に出ていく。


「えっ?ちょっと、待って!」


もうすぐ試合なのに、どこに行く気!?



「待って、蓮條!どこに行くの?」