「う~ん!」


ラスト一冊を探し当てたが、届きそうで届かない。

仕方ない、脚立持ってこよ。


脚立に登り、目当ての本を手にした時、


「いつまでかかってるんだ?」


嫌いなアイツの声がした。


「もうこれで終わり!」

わざと大きな声で言った、その瞬間・・・


「わっ、わぁ~!」


私は脚立から、見事にバランスを崩した。


ヤバイ!!


私は、そのまま本を抱えながら、床への衝撃に受け身をとった。