「遥っ!後ろ乗れよ。」
「え、重いよ?」
「この前も乗せただろ?軽いから平気だよ。」
「う~……。」
宮下とは元に戻った。
けど、教室に戻って感じたのは、宮下のグループからのきつい目線と、質問の嵐。
宗助は、そっぽを向いて興味なさそうに他の男子達と話していた。多分、予想は当たったんだ。
“チリリン。”
「あ、俺のグループの奴等には言っておく。」
「え?」
「今日、遥の子と睨んでただろ?あれさ、許せないから。差別とか、そういうせこい事すんなよって感じだな!」
明るい口調でそういう宮下に少し戸惑った。
そんなに、簡単な事なのかな?
宮下は、本当にそれで良いのかな?
「…………。」
「遥?」
「ん……?」
「今日さ、俺の部屋来ない?」
「え?」
「いや、変な事しないから……。ただ、色々話したいことがあってさ。ダメかな?」
「良いよ。宮下のこと、信用してるから。……ありがとう。」
まだ、後ろから抱きつく事はできない。
宗助みたいに、遠巻きから。
どうして、こういう恋ばっかりなんだろう。
自分で自分の運命を憎むよ……。


