「じゃあ、また明日。あ、無理してこなくても良いけど。」
「今度テストだし、ちゃんと行く。」
「そっか。」

家の前まで、2ケツして。
近所の元小の子にも見つかっただろうな。
まあ、いっか……。

「……ばいばい。」
「じゃあな。」

“キキッ!”

「ちゃんと寝ろよ?」
「分かってる。」

親のようなセリフを残して、君は帰った。
小さくなっていく君の後ろの荷台に、ずっと座っていたいと願った、初めての瞬間だった。

叶わない恋。

アタシにはそればっかりだった。