「今日は、歩きだから。」 「うん。」 大きな手で手を包み込んでもらう。 カーディガンをめくって入ってくる体温に、胸の鼓動が思わず高まった。 「…………。」 「ったく、気持ち悪かったら先に言えよな~?俺が、不安になるんだからさ。そういうことは早めに言っとけよ?」 「うん。」 嘘だなんて、言えないよ。 だって、優しすぎるから。 「俺は、お前が何て言ったって好きだよ?」 「うん……。」 目頭が、ジュッと熱くなった。 ごめんね、ごめんね圭吾。 アタシ、嘘吐いてるよ……。