Assassins

数多くの兵士達がいながら、一度も見つかる事なく演習場の最深部へと到達した二人。

「あのテントだな」

樹上から、松岡が一つのテントを指差す。

「あそこが各部隊に指示を出す指揮官の陣取るテントだ。小野寺達バッドカンパニーのメンバーは全員が幹部クラス…あそこにいる筈だ」

「……」

亮二はアイスピックを握り締める。

遂にこの時が来た。

あの村での惨劇から10年。

復讐を成就し、完遂する時が来たのだ。

「いきます」

樹上から音もなく舞い降り、亮二が、そして松岡が無音歩行で走る。

瞬時にしてテントに突入する二人。

しかしそこに人影はなく、完全なる蛻の殻だった。