東京港のスーパー中枢港湾に停泊しているフル・コンテナ船で大量殺人事件が発生。

雪村 亮二とその仲間による犯行に間違いないと見た倉本と巽は、現場に急行した。

フェアレディZ280とGSX1100S KATANAをコンテナ船の前に停め、多くのパトカーと機動隊を従えて船内に突入した倉本と巽。

…船内には、夥しい量の血痕が残っていた。

ここでどれ程の修羅場が繰り広げられたのか。

この血痕を見るだけで想像できる。

しかし、不可解な点があった。

これだけの血痕が残っていながら、あったのは陸上自衛隊の小野寺一佐の遺体のみ。

血痕に比例して、遺体の数があまりにも少なすぎたのだ。