Assassins

亮二はずっと背後に立っていた。

小野寺が気付かなかっただけ。

銃を撃つしか能のない小野寺に、超一流の暗殺者の『気殺』を感知できる筈がない。

蟀谷に突き刺されたアイスピックが、ゆっくりと押し込まれていく。

「いぎっ!いぎギギぎぎぎギぎ…っ!」

押し込まれていく度に、小野寺の脳内に電流のように走る激痛。

なのに痺れたように体が動かず、抵抗が出来ない。

身動きできないまま、鋭く長い痛みをゆっくりジワジワと味わわされる。

標的を瞬殺する亮二が、こと小野寺に関しては、一瞬の死を与えなかった。

可能な限り、長く、大きな苦痛を与え続ける。

あんなに殺したい、復讐を果たしたいと考えていた小野寺の死を、惜しむように。

悼むように。

この痛みと苦しみが、永遠に続くように。

ゆっくりとアイスピックを、押し込み続けた。