Assassins

ゾクリと。

背筋に冷たいものが走った。

誰かが背後にいたような気がして、咄嗟に振り向く。

…誰もいない。

一瞬気配があったような気がしたのだが。

声だけが響く、薄暗い鋼鉄の迷宮。

どこが出口なのか、どこから逃げられるのか分からない。

「どこからも逃げられない」

「!?」

また声がして、振り向く。

…誰もいない。

薄笑みを浮かべた顔が見えてくるような、そんな冷徹な声が聞こえたのに。

小野寺の前に姿は見せない。

「出て来いっっっ!いるんだろうが!俺の前には姿を見せられないのか臆病者め!」

精一杯虚勢を張って見せる小野寺。