Assassins

一歩前に出る天魁星と天罡星。

亮二はアイスピックを手に身構える。

身構えながら。

「おかしいとは思わないか」

亮二は言った。

「お前達が暗殺者に身を落とす原因になったのは、そこにいる小野寺だ。お前達は、その小野寺の為に戦うのか」

「…貴様は殺しに主義思想を差し挟むのか?」

亮二の言葉に、天魁星が返す。

「依頼され、契約を交わした以上は、標的を消す為だけに動く。暗殺者とはそういうものだろう?」

天罡星も言う。

生粋の暗殺者に育てられた天魁星と天罡星は、暗殺者の思考に染まっている。

「何より」

天魁星と天罡星は真っ直ぐに亮二を見据えた。

「俺達はいまや日本政財界の黒幕、金丸 信介の養子だ。あの方に拾われた以上、俺達の生涯は保障されている。何も案ずる事なく、暗殺者として身を窶していられる」