Assassins

「そうだ」

小野寺の口角がつり上がる。

「あの夜、犯され、孕まされた上に連れ去られた女達…その中の一人によって産み出され、その後に暗殺者の英才教育を受けて、百八星のトップにまで登り詰めた双子…それが彼らだ」

雪村 亮二の一族は、遺伝的に非常に希少な存在なのだそうだ。

その遺伝子を利用すれば、次世代に優秀な子孫を残す事が出来る。

身体的、頭脳的に高い能力を持った子を成す事が出来る。

優秀な子供を残したい。

優れた遺伝子を残したい。

それは生物としての本能でありながら、同時に傲慢でもある。

その傲慢がビジネスとなり、ビジネスによって雪村の一族は非業の末路を遂げる。

雪村の遺伝子を入手する事を請け負ったバッドカンパニーが彼らの村を襲撃。

だから亮二の村は滅ぼされた。

そしてあの忌まわしき夜の落とした種が、今、こうして芽吹いていた。