Assassins

となると。

松岡は鉄錆の味のする唾を吐き出し、考える。

要は三つもの動作をこなそうとするから、ぶちのめされる訳だ。

なら話は簡単。

身を起こす松岡。

即座に、鋭敏な反射神経で千里が仕掛ける!

構えている間に、千里のトンファーは松岡の身を打つだろう。

だから。

「おるぁぁあぁあぁぁあぁっ!」

構えもせず、予備動作もなく。

松岡はいきなり左拳を繰り出した!

構えもない、予備動作もない正拳突きは、本来の威力よりも劣る。

しかしここはスピード重視。

トンファーよりも速く拳を叩き込まれた千里は、思わずよろける。

ダメージよりも、意表を突かれた事の方が大きかった。

チャンスはここでやって来る。

虚を突かれた千里の脇腹に、垂木を鋭利に切断するほどの威力を持つ、松岡の右手刀がめり込む!