体をくの字に折り曲げ、悶絶する亮二。

女の身でありながら、恐るべき怪力だ。

大の大人を放り投げ、素手で人間を屠る事ができる超人的な身体能力。

それが奈美の最大の武器だった。

だから得物など必要ない。

彼女の五体そのものが凶器。

余計な武器など持たなくとも、彼女は人を殺せる。

「こんな風にね♪」

亮二の頭を抱え込み、腹に膝蹴りを連発で叩き込む奈美。

最後は。

「よいしょお♪」

亮二の顎を膝でかち上げる!

吐血を撒き散らしながら亮二は仰け反り、そのまま再びダウンした。