床を転がって、踏み付けを回避する亮二。

ガツッ!と、奈美のヒールが床を踏みつける音がする。

「…あんまり抵抗すると、苦しいのが長引いちゃうよ?」

悲しげに首を横に振る奈美。

直後。

「奈美も抵抗されるとムカつくしさぁ!」

奈美は跳躍し、落下速度も加えての強烈な掌打!

亮二は更に床を転がってこれも回避、起き上がり様に鋼線を放つ!

奈美の右の手首に巻き付く鋼線。

ギリギリと引き合う。

「やぁだ、お兄さん縛るの趣味?変態なんだぁ、あはっ♪」

微かに頬を染めて笑った奈美は。

「でもそういうの興味ないしぃ」

亮二を一気に引き寄せ、その腹にボディブローを叩き込んだ!