東京拘置所。

法務省東京矯正管区に属する拘置所。

通称『東拘(とうこう)』。

所在地である『小菅』と呼ばれる事も多い。

日本では逮捕後に取り調べが終わるまでは警察の留置場(代用刑事施設)に収容(留置・勾留)され、検察官の起訴を受け裁判によって刑が確定するまでの間は拘置所に収容される(在宅起訴以外)のが一般的である。

倉本と巽によって逮捕された亮二達もまた、数日間の厳しい取り調べを終え、この東京拘置所に収容されていた。

東京拘置所の収容人数は約3000名。

刑事被告人を収容する施設では、日本最大の規模を持つ。

新舎房は地上12階、地下2階、高さ50メートルで中央部の中央管理棟と南北に両V字形に伸びる北収容棟、南収容棟が繋がる。

南北収用棟の屋上は雑居房収容者用、独居房収容者用の各運動場になっている。

独居房・雑居房には窓が設置されているが、強化ガラス製の為、ハンマーで思いきり叩いてもガラスが割れない特殊仕様であり、窓から近隣住民の様子を見る事はできず、空しか見えない構造となっている。

新舎房での被収容者施設階への入退場は看守、施設職員のセキュリティカード認証システムと指紋認証システムが採用されており、二つが一致しないと開錠されない。

中央管理棟屋上にはヘリポートが設置されている。

死刑を執行する施設(刑場)を地下に備えており、エレベーターで向かうようになっている。