そのコンテナ船は同時に、百八星の日本でのアジトにもなっている。

そのコンテナ船を拠点に、百八星は次々と暗殺者を送り出し、亮二達を襲わせていた。

そこは小野寺の隠れ場所であると同時に、百八星の待ち構える本拠地であるという事だ。

「東京港のスーパー中枢港湾…ですね」

「行くか」

亮二と松岡、伊庭が踵を返す。

場所が分かった以上、行かない理由はない。

10年越しの復讐、その最後の一人を仕留める機会が遂に訪れた。

これで亮二の復讐は完遂する。

四半世紀近くに及ぶ亮二の人生の全てをかけた復讐が、遂に完結するのだ。