伊庭は。
「……」
亮二に手を差し出した。
握手の為の、右手。
「おいおい…マジかよ…」
松岡が呆れたように声を上げる。
「さっきまで殺し合ってた相手と、仲直りの握手しましょうってかぁ?」
「……」
松岡の挑発にも、伊庭は答えない。
仲直りなどという安っぽいものではない。
これは『契約完了』の握手。
依頼人との契約期間だけ、絶対に裏切りを見せないという証の握手。
相手が誰であろうと、伊庭はこの握手を交わす。
契約期間中だけは、依頼者は自身の主君なのだから。
そして伊庭は、その主君に仕える隠密なのだから。
「……」
亮二に手を差し出した。
握手の為の、右手。
「おいおい…マジかよ…」
松岡が呆れたように声を上げる。
「さっきまで殺し合ってた相手と、仲直りの握手しましょうってかぁ?」
「……」
松岡の挑発にも、伊庭は答えない。
仲直りなどという安っぽいものではない。
これは『契約完了』の握手。
依頼人との契約期間だけ、絶対に裏切りを見せないという証の握手。
相手が誰であろうと、伊庭はこの握手を交わす。
契約期間中だけは、依頼者は自身の主君なのだから。
そして伊庭は、その主君に仕える隠密なのだから。


