それは、亮二と松岡を飼っている組織からの指令メール。

彼らは組織から送られてくるこの指令メールによって、暗殺命令を受けたり指示を受けたりする。

つまり、伊庭との共闘は命令。

暗殺者の暗黙の了解をも無視した、組織からの絶対の命令。

「…伊庭」

亮二は伊庭に、メールの文面を見せる。

「……」

無言のまま、メールを読む伊庭。

その表情には何の変化もない。

ただ淡々と、メールを見ている。

「俺達の元締めは、お前との契約を望んでいる。お前と契約し、一時の味方として百八星壊滅まで共闘する…それが元締めの依頼だ」