Assassins

その老人が、車に乗り込む途中。

「お話、よろしいでしょうか」

二人の男達が歩み寄ってきた。

倉本と巽だ。

「何だ貴様らは」

「下がれ」

すぐにSP達が駆け寄ってきて、有無を言わさず排除しようとするものの。

「話するだけだって言ってんだろ」

巽が容易くSP達を捻じ伏せる。

VIP警護のSPすら、巽の前では赤子同然だ。

「……」

不愉快極まりないという態度を、あからさまに表に出す老人。

こうもふてぶてしいという感情を表立って見せる者も珍しい。

どんな我儘も我も貫き通す事が許される。

そんな彼の大物ぶりの表れだった。