Assassins

「やはり自衛隊内の暗部が関わってる事件だからスかね」

巽の言葉に、倉本は頷く。

「恐らくな…で…」

彼は親指で、パソコンのモニターを指差した。

「それに関連する事で、自分も少し調べてみた…どうもこの事件、自分達が思っている以上に根が深いかもしれん」

「え?」

促されるままにモニターを見る巽。

モニターに映っているのは、一人の老人だった。

顔は皺くちゃでシミだらけ、頭髪も白く、薄くなり、かなりの高齢である事が窺える。

「誰です?このジジイ」

「そうか…この男を知らんか…まぁ巽はまだ若い。この男の名を知らんでも不思議ではないかもしれんな」

そう言って、倉本はハンガーにかけておいた紺の背広をとる。

「出かけるぞ巽」