Assassins

言い終わるか終わらないかのうちに、伊庭は天敗星の喉元に刀を突き立てた。

「……」

暗殺完遂に時間をかけ過ぎた。

暗殺者として、確かに伊庭にも落ち度はあるのかもしれない。

しかし小野寺は、そんな伊庭をあっさりと切り捨て、あろう事か亮二と同じく暗殺の対象とした。

「…どうするつもりだ?」

亮二は伊庭に問い掛ける。

「お前も職業暗殺者なら、契約解除されて尚、無益な暗殺はしないだろう。それとも暗殺者の矜持にかけて、俺を殺すか?そんな事をしても、小野寺はお前の暗殺依頼を取り下げたりはしない」

亮二の言う通り、契約を解除された以上は、既に亮二殺害は『無駄な殺し』という事になる。

小野寺とは依頼という契約だけの関係。

そこまで義理立てする意味は、伊庭にはない筈だ。

ましてや小野寺は掌を返し、伊庭をも暗殺対象にしたという。

伊庭もまた、追われる立場となった。