Assassins

並みの標的ならば、これにて詰み。

四肢の動きを封じられて、伊庭の手裏剣を回避出来る者などいない。

しかし亮二は違った。

四肢は確かに封じられたが、指がまだ動かせる!

その指の動きだけで、彼は事前に張り巡らせておいた鋼線を操る!

鋼線が次々と四肢を封じる蔦を切断。

自由を取り戻した亮二は、アイスピックで手裏剣を弾く!

だが、弾いた動きの後には隙も出来よう。

そこまで動きを読んで、伊庭は手裏剣投擲直後には既に踏み込んでいた!

刀による刺突で、亮二を襲う!

「くっ!」

亮二は咄嗟に体を仰け反らせた。

柔軟な肉体と、抜群の反射神経。

刀が亮二の前髪を掠める。

それでも、致命傷を与えるには至らなかった。